2012年3月27日火曜日

平成23年度 送別会

��月末で大阪市立大学をご退職になられる先生方の送別会が、高級料亭“まつむら”で行われました。
本年度、送別される先生は、隅谷先生、鈴木先生 吉田先生 高橋先生 羅先生 安田先生 南先生 西田先生 池田先生でした。隅谷先生は和歌山医大に、鈴木先生はアメリカへ留学、吉田先生は鉄道病院に、高橋先生は石切生喜病院に、羅先生は済生会中津病院に、安田先生は北海道えにわ病院に、南先生は西宮渡辺病院、西田先生は清恵会病院に、池田先生は進路を模索中と、それぞれの先生が大阪市立大学整形外科から旅立たれることになりました。
 先生方の御健康と御活躍をお祈りして、会は盛大に行われました。

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2012年3月20日火曜日

第26回東日本手外科研究会参加報告

第26回東日本手外科研究会参加報告
                           手外科 池田幹則

平成24年3月3日に岩手県盛岡市で開催された第26回東日本手外科研究会に、岡田先生とともに参加し演題発表を行ってきました。
春を感じながら大阪を発ちましたが、盛岡では道路は凍り、路肩には雪が残っていました。
シンポジウムでは「大震災と手外科」という題で、被災地である東北の各病院から多くの演題が出されており、低地の多い大阪在住の身として勉強になる点も多くありました。
ランチョンセミナーではMayo clinic のAmadio先生が手根管症候群の診断と疫学に関して講演され、奇しくも私の演題と扱う分野が重なっており、特に注意深く拝聴しましたが、その最先端の知見に接することができ、さらにこの分野に対する興味をかき立てられました。
私の発表である「手根管症候群における3T-MRIを用いた正中神経断面積と電気生理学的検査の比較検討」にも5、6人の先生から今後の研究のヒントとなるような熱心なご質問をいただきました。また岡田先生の発表にも多くの質問が集まったため、あわや帰りのバスに乗り遅れそうになり全力で走らなければならないほどでした。
今回、東日本手外科研究会は初めての参加でしたが、演題内容、演者への質問内容からは、かなりの手外科好きが集まっているなという印象を受けました。個性的な演題も多数あり、次年度以降も、ぜひ機会があれば参加できればと思います。


2012年3月5日月曜日

ORS&AAOS報告記

ORS&AAOS報告記

2012年2月4日から7日まで58th Annual meeting of Orthopaedic Reserch Society (ORS)、2012年2月7日から11日までAnnual meeting of American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS) がサンフランシスコのMoscone Convention Centerにて開催され、吉田拓先生と参加してきました。関連病院からは、白庭病院の小林章雄先生、阪和人工関節センターの格谷義徳先生、金光成先生、済生会中津病院の大橋弘嗣先生、祷史明先生が参加されました。

サンフランシスコは暖かく湿度も低く、料理もおいしいため、非常に過ごしやすかったです。Convention Centerは巨大で歩くだけでも疲れ果ててしまいます(写真1)。ORSはポスター演題が増えたため、途中でポスターを貼り替えないといけないという事態になっていました。うかうかしていると、ポスターを見損ねてしまうので大変です。今回は、和歌山医科大学の宮崎展行先生と共同研究している“人工関節後のini vivo ポリエチレン摩耗粉分析”のポスター発表2題(写真2)、市大関連施設(大阪市大・大阪労災病院・大阪府立急性期総合医療センター・阪和人工関節センター)および大分大学関連施設(大分大学・新別府病院)の6施設で行ってきたTKA術中のKinematics解析についての多施設共同研究のポスター発表2題と口演1題を行いました(写真3)。口演は“Intra-Operative Assessment of Mid-Flexion Instability in Total Knee Arthroplasty” という演題名で行いました。術中のGap kinematicsは格谷先生の影響力(“Gap=格谷先生”という公式が日本のKnee Surgeonの頭の中にはあります)もあり、国内の学会では常にメジャーなトピックスの一つですが、アメリカではこれまであまり注目されて来ませんでした。これは、個々人の手術手技で術後成績を上げようという日本の考えと、器具やシステムで術後成績を向上させるというアメリカの考えの違いから来るものと思います。しかし、近年、術中のGapが術後の満足度や安定性に関連する事が分かってきたため、徐々に注目を集めるようになってきています。今回口演に選ばれたのもその流れの一つと思っています。“ようやく欧米が日本に追いついてきたか”という感がありますが、裏を返すと早いこと論文に仕上げないといけないということで・・・・、頑張ります・・・。また、JBJS常連の名物外科医Mr. No difference こと YH Kim教授が最近PE摩耗粉分析を始めたようで、その発表に質問したらこの分野では専売特許である市大との共同研究を持ちかけられ、今後検討してみるということになりました。(写真4)
学会も中盤となり、AAOSが始まると、街がやたらと騒がしくなってきます(写真5)。数万人が全米からやってくるので、SFの町中は整形外科医であふれかえり、タクシーが全く捕まらなくなります。AAOSは相変わらず狭き門で、口演で10%、ポスターで15%ほどしか採択されません。採択されると参加費はただですが、落ちると6-7万円かかります。今回もなんとかポスター発表にこぎ着けました。今回は、TKAの分野では、National RegistryとPatient Satisfactionが注目を集めていました。昨年日本CAOS研究会を主催した時、教育研修講演をお願いしたSeoul National Universtiy Bundang Hospital 教授のTK Kim先生とも会場で再会できました(写真6)。
今年は、日本がGuest Nationに選ばれ、最終日の夜にAsian Art MuseumにてPartyがありました。昨年の夏にAOA-JOA travelling fellowでお世話になった、学会長のD Berry先生(Mayo Clinic)(写真7)や、副会長のJ Jacobs先生(Rush Medical Center) (写真8)にもお会しました。Fellowで訪問したときに贈ったJOAネクタイをつけてくれており、訪問した時の思い出話でとても楽しいひとときを過ごすことが出来ました。また、このチャンスを逃すと次は無いかと思い、思い切ってAOA-JOA travelling fellowで大変お世話になりました日整会会長の岩本教授と日整会国際委員会委員長の吉矢教授と写真を撮って頂きました。(写真9)

来年は、ORSはサンアントニオ、AAOSはシカゴと、別々の開催になってしまいますが、抄録締め切りも迫って来ていますので、来年も参加出来るように頑張らねばと思う今日この頃です。


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2012年3月1日木曜日

第42回日本人工関節学会

第42回日本人工関節学会

2月24日から25日まで沖縄コンベンションセンターにて第42回日本人工関節学会が開催されました。大阪はかなり冷え込んでいたのでダウンジャケットを着込んで行ったのですが、沖縄は半袖で十分な暖かさで、空港ではかなり場違いな服装になってしまいました。
人工関節症例数の増加に伴い、学会も毎年大きくなってきています。今回は参加者と約1890人で、この期間は全国で人工関節が全く行われてないのではと思うほどの盛況さでした。
大学からは、教育研修講演、ランチョンセミナー、パネルディスカッション、口演、ポスター発表も含め、合計15演題の発表と、座長は4セッションを行いました。関連病院からは、ランチョンセミナー、パネルディスカッションを含め、合計24演題の発表と、座長は3セッション行いました。大阪市立大学の研究成果とパワーを全国に示せたのではないかと考えています。
最小侵襲人工股関節置換術(MIS-THA)のパイオニアとして知られる岩城先生のランチョンセミナーは、最近広まって来ているMIS-THAの2つのアプローチ方法(Direct anterior approachとMIS antero-lateral approach [いはゆるOCM])の利点と欠点とをビデオを使って分かりやすく解説され、また理学療法士と共同で行っている歩行解析を含めた詳細な術後成績のデータを示され、フロアからもとても大きな反響がありました。岩城先生は、シンポジウムとランチョンセミナーの座長、パネルディスカッションの発表、一般口演、発表の指導とかなり多忙な日程でした。
口演発表は、岩城先生、吉田先生、池渕先生、羅先生、秦さん、箕田が行いました。ポスター発表は、槇先生、高橋先生、南先生、西田先生が行いました。特に前期研究医の羅先生は口演3題と大活躍でした。学会発表になれていない前期研究医の先生も多かったので発表が始まるまではフロアで見ているこちら方が緊張しましたが、発表が始まると大勢の聴衆の前でも臆すること無くみんな堂々とプレゼンし、また質疑応答もしっかり行っている姿を見て、とても感銘を受けました。これは、大学での術前・術後カンファレンスで日頃から鍛えられている(?)賜物ではないかと思います。今回の発表経験は前期研究医の先生たちにとっても大きな自信になったのではないでしょうか。
私はというと、両日とも早朝から座長・会議などがあったためAm6:00起床、2日目に至っては発表1題、発表指導3題、教育研修講演1題、座長2セッションとほとんど休み時間がなく、かなりハードな2日間でした。教育研修講演では、「Posterior Stabilized型人工膝関節全置換術におけるGap Balanceの重要性」という演題名で、市大関連施設(大阪市大・大阪労災病院・大阪府立急性期総合医療センター・阪和人工関節センター)および大分大学関連施設(大分大学・新別府病院)の6施設で行ってきた多施設共同研究の研究成果を発表させていただきました。
当科からの発表が多かったため、参加された先生方はほとんど休み時間が無く、かなり疲れ果ててしまいましたが、発表・公聴・討論を通じて、多くの知識とこれから解決すべき新たな問題点が見えてきたのではないかと思います。沖縄料理と学会を十二分に堪能した今回の学会参加でした。

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当科スポーツ整形外科が読売新聞の紙面に掲載されました!

  読売新聞の紙面「手術か保存か アキレス腱断裂治療法選択」にて 当科スポーツ整形外科が紹介されました!