2019年4月24日水曜日

第62回日本手外科学会学術集会 ベストペーパーアワード受賞報告

大学院生の斧出絵麻です。
平成31年4月18日から19日まで北海道の札幌コンベンションセンターで開催されました第62回日本手外科学会学術集会に参加してまいりましたので、報告させていただきます。
遠くの山の上にはまだ雪が残っておりましたが、札幌市内は天候に恵まれ春の陽気に包まれておりました。

大阪市立大学ハンドグループからは6名が参加し、臨床ではDupuytren拘縮や肘部管症候群の電気生理学的検査の話題を中心に、基礎では人工神経を用いた末梢神経再生の話題などを中心に合計8演題発表させていただきました。
また私事で大変恐縮ではございますが、今回「有痛性断端神経腫に対する生体吸収性人工神経を用いたキャッピング治療―ラット断端神経腫モデルによる実験的研究―」という題で発表を行い、日本手外科学会ベストペーパーアワードを受賞させていただくことが出来ました。大学院で主に従事させていただいた研究でこのような素晴らしい賞を頂くことが出来、大変嬉しく思っております。中村教授をはじめ、同門の先生方、また御指導いただきましたハンドグループの先生方に心より感謝申し上げます。

次回の日本手外科学会は来年の春に新潟で開催される予定です。これからも臨床へのフィードバックを念頭においた研究をすすめ、ご報告させていただけるよう努めてまいります。今後とも御指導御鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。


授賞式にて 研究指導医の上村先生と


研究にご協力いただいた先生方と




2019年4月10日水曜日

AAOS2019 Annual Meeting

大学院生の斧出絵麻です。
平成31年3月12日から16日までラスベガスで開催されましたAmerican Academy of Orthopaedic Surgeons(AAOS)2019 Annual Meetingに参加してまいりましたので、報告させていただきます。
大阪から12時間以上のフライトを経てマッカラン国際空港に到着すると、ターミナル内には1000台を越えるスロットマシンがずらっと設置されており、驚きで一気に疲れが吹き飛びました。そして車で移動すること10分、大型カジノホテルやショッピングモール、レストランやアトラクション施設などが所せましと並ぶ1本の大通りが突如として砂漠の中に出現しました。風が吹けば冷たいものの、連日アメリカ西部らしいカラッとした晴天に恵まれ、日中はTシャツ、短パンにサンダルでショッピングを楽しむ人々、夜になるときらびやかなドレスを身にまといショーを見に行く人々が行き交い、ラスベガスは非日常的でとても華やかな街でした。

そんなバカンス感100%の街を、発表前は100%堪能出来るはずもなく、来る本場のQ and Aに怯えながら巨大なハンバーガーや“500kcal”と書かれたかつて経験したことのない甘さのストロベリーシェイクを黙々と胃に流しこむなどして過ごしておりましたが、同門の先生のご配慮もあり、市大の参加者全員でセリーヌディオンのコンサート観賞に行くことが出来ました。約2時間半、圧倒的な歌唱力で満員の観客を魅了するセリーヌディオンの姿には胸打たれるものがありました。また、まさかタイタニックのテーマソングを生で聴ける日が来るとは夢にも思っておりませんでした。

今回当科からは私(手外科グループ)の他、箕田先生(関節グループ)、高橋先生(脊椎グループ)、竹村先生(関節グループ)がpaper presentationで参加されました。世界最大規模の整形外科学会であり、容易には採択されないことで有名なAAOSのpaper presentationですが、日本から参加した大学の中では今回最も採択人数が多かったのではないでしょうか。そのような学会で発表させていただく機会をいただけたことへの感謝の気持ちと、セリーヌディオンのコンサートで高まった士気と、ラスベガスの雰囲気による後押しもあり、発表本番は落ち着いてその場を楽しむことができました。また中村教授をはじめ同門の先生方が会場から見守ってくださっていたことも大変心強かったです。

学会が行われたSands Expo and Convention Centerはとても大きな会場で、1階がreception、2階がexhibitionおよびposter会場、3から6階がpaper presentationの発表会場となっておりました。会場の広さもさることながら、会場の数があまりにも多く大変驚きました。またThe Venetianというベネチアをモチーフに造られたホテルが併設されており、休憩時間には世界各国から集まった著明な先生がゴンドラやカジノを楽しみながらディスカッションをしていらっしゃり、海外学会独特の雰囲気がとても新鮮で印象的でした。

今回現地の人々や先生と沢山お話させていただく機会に恵まれ、その緊張感や楽しさを改めて実感いたしました。今後も海外学会や留学など、英語でやりとりをする場に積極的に身を投じ、「生きた英語」を身につけられるよう努力して参りたいと思います。

このような貴重な機会を与えて頂きました指導医ならびに同門会の先生方にこの場をかりて深く御礼申し上げます。今後とも御指導御鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

会場併設ホテルの水路とゴンドラ


平日にもかかわらず大盛況のコンサート

発表終了後の夕食

当科スポーツ整形外科が読売新聞の紙面に掲載されました!

  読売新聞の紙面「手術か保存か アキレス腱断裂治療法選択」にて 当科スポーツ整形外科が紹介されました!