2011年6月30日木曜日

第38回国際腰椎学会(ISSLS)に参加して

2011年6月14~18日にスウェーデンのイエテボリにて開催された、第38回国際腰椎学会(ISSLS:International Society for the Study of the Lumbar Spine)に参加してきましたのでご報告致します。今年は、大学からは中村教授をはじめ、寺井先生・豊田先生・鈴木先生・堂園先生・松本先生・安田先生・高橋先生・篠原が参加し、また関連施設からは大阪市立総合医療センターの加藤先生、白庭病院脊椎センターの星野先生、和泉市立病院の森田先生が参加しました。併せて11演題も採択され、多くの研究について発表・討論できたとともに、腰椎疾患に関する最先端の知見を得ることができました。

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スウェーデンでは6月のおよそ第3土曜日が夏至祭にあたります。ご存知のように、一年でもっとも昼間の時間が長くなる時期で、北極圏では太陽が地平線より下に沈むことなくまた昇りだす白夜となります。イエテボリはスウェーデン南西部に位置するスウェーデン第2の都市であり、夏至となると夜間は4時間ほどしかなく、22時頃にようやく日が沈む状態でした。その甲斐もあってか(!?)、17時頃から皆でゴルフに行ったり、学会主催のクルージングに参加したりと、時間をもてあますことなく満喫することができました。
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今回のISSLSは、私自身初めての国際学会への参加だったこともあり、多くのことを学ぶことができました。今後は、今回痛感した英会話力向上の必要性を課題とし、来年オランダのアムステルダムで開催される同学会に向けて準備していきたいと思います。

脊椎外科 篠原 良和


2011年6月13日月曜日

6月11日 研修説明会

2011年6月11日 大阪市立大学の研修説明会が行われました。合計27名の学生、医師の方が参加されました。
 中村教授の挨拶で始まり、当院でのクリニカルフェローシップ制度、整形外科各グループからの紹介、現在大学で研修されている先生の感想という流れで会は進行し、予定の時間をはるかにオーバーし2時間に渡り大阪市大整形外科医局の中身を紹介させていただきました。
 実際の現場の雰囲気を体験することも進路を決める上で必要でしょう。現在、月に2-3人は医局見学に来られています。
 御希望の方は、整形外科医局まで御連絡ください。

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2011年6月7日火曜日

2011 APOA(第8回アジア太平洋整形外科学会)岐阜にて

2011 APOAの脊椎外科・小児整形外科部門が6/1から6/4まで岐阜にて開催されました。当教室の中村教授がこの学会のcouncil member(評議員)ということもあり、市大からは中村教授の他、寺井先生、豊田先生そして私と、大阪市立総合医療センターから北野先生、江口先生が参加しておりました。

岐阜の中でも会場(岐阜都ホテル)があった付近は緑に多く囲まれ、長良川が雄大に流れており非常に自然豊かな場所でありました。そんなのどかな周囲とは打って変わって、学会には日本の他、韓国、中国、台湾など各国で活躍されている先生方が集まり、活発な討論が交わされていました。中でも目立ったのが韓国の若い先生たちの英語力であり、答弁でもすらすらと英語で答えていました。一方で内容が良くても、英語が今ひとつだと見劣りしてしまう発表も見受けられました。英語力ってつくづく大事だなと痛感しました。

梅雨入りした直後の時期でしたが、最終日の6/4は天気も良かったので学会のプログラムが終わった後、岐阜の雄大な自然と戯れてきました。

勉強にそしてスポーツにと有意義な週末を過ごせました。。。


2011年6月6日月曜日

2011 ISAKOS(第8回国際関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会) ブラジルリオデジャネイロにて

2011年のISAKOSが5/15から19まで、ブラジルはリオデジャネイロにて開催され、大阪市大スポーツグループから橋本先生は口演、山崎先生と私は勉強するために学会参加させていただきました。
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ブラジルの平均気温は25度程度と聞いてはいましたが、南半球であり季節は冬。陽気なサンバのリズムが聞こえてくるどころか毎日スコールのような雨が降る悪天候でした。また、世界的に治安の悪い地域として有名なため、夜も食事の後はすぐにホテルへ戻るようにしておりました。

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本学会は、スポーツ医学、関節鏡の世界的規模の学会であり、日本ではJOSKASに当たります。世界中からスポーツ整形外科医が集まり基礎ならびに臨床研究の報告をします。
ACL、PCL、半月板、PF、肩、足関節、軟骨等と分野は多岐にわたり、日本の先生方の発表も多くありました。特にACLのHamstringを用いた2ルート再建術の世界的割合が増えていることに驚きました。私は今回発表はありませんでしたが、私の師匠である橋本先生の口演があり、2年後自分もあの舞台に、という思いを強く持ちました。ただ英語での質問を聞きとるのは波大抵の努力では困難であることもひしひしと感じました。

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ちなみにブラジルは日本からはパリ経由で計24時間のフライトでした。さすがに3人ともにエコノミークラス症候群を危惧し、日本で弾性ストッキングを履いて乗り込みました。幸い誰も血栓を疑う症状はありませんでしたが相当な疲労感が残りました。ブラジルは南米で唯一のポルトガル語で他はスペイン語です。今回街中でも英語が通じないことも多々あり、少しストレスを感じました。ホテルの前にはコパカ・バーナビーチが広がっており、雨がやむと地元の人々が走ったり、サッカーをしたりしていました。食事はシュラスコと呼ばれる串刺しのバーベキューを客の前でナイフで切り分けてくれる料理が有名でおいしかったです。是非食べてみてください。

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数年後にはサッカーワールドカップ、オリンピックもブラジルで開かれます。個人的には治安や渋滞の面でこの街で本当に開催できるのか、という印象でしたが、めったに来ることの出来ない地域での今回の学会参加はいろいろな意味でとてもいい勉強になりました。
2年後はトロントでISAKOSが開催されますので、是非学会にて発表する立場として参加したいと思います。






当科スポーツ整形外科が読売新聞の紙面に掲載されました!

  読売新聞の紙面「手術か保存か アキレス腱断裂治療法選択」にて 当科スポーツ整形外科が紹介されました!