2016年4月25日月曜日

第45回 日本脊椎脊髄病学会学術集会

脊椎グループ大学院1年生の大山翔一朗です。

平成28年4月14日から16日まで、第45回日本脊椎脊髄病学会学術集会が千葉県の幕張メッセで開催されました。本学会は当グループとしても特に力を入れている学会であり、本年も脊椎グループ一同で参加してきました。
大阪市大脊椎グループからは大学、関連病院含め40演題が採用され、中でも高橋真治先生が4演題、林和憲先生が4演題、玉井孝司先生が6演題(全国最多)と昨年の勢いそのままに精力的な発表をされておられました。

また、数ある優れた研究の中から、当教室の山田賢太郎先生が、えにわ病院へ国内留学された際に行った研究が、第28回日本脊椎脊髄病学会奨励賞(大正富山Award)臨床部門を受賞するという快挙を成し遂げられました。

次々回、平成30年度の第47回脊椎脊髄病学会は中村教授が会長を務められます。当教室も主催幹事として、2年後の学術集会に向けて着々と準備を進めるとともに、日々の臨床、今後の脊椎脊髄病学の進歩に寄与できるような臨床研究、基礎研究を行っていきたいと考えております。



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総会にて、平成30年の学術集会の開催についてアナウンスされる中村博亮教授





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平成30年 第47回日本脊椎脊髄病学会学術集会(中村博亮会長)のポスター
キラキラ光るパンフレットは大好評でした。





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脊柱アライメント研究で高名な、Bordeaux大学のVital教授の講演にて
当グループ堂園将先生の論文が大きく引用されていました。




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学会奨励賞(大正富山Award)授賞式の山田賢太郎先生




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今回から採用されたミニオーラルポスター会場にて
立ち見の盛況の中、骨粗鬆症性椎体骨折について熱く語る星野雅俊先生




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「やっぱ星野は人気あるなぁ」by中村教授




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全体懇親会での一コマ




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2年後の学会主催に向けて、チェックに余念がありません。




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市大脊椎グループでの宴会 
力を合わせて再来年に向け取り組んで参りたいと思います。


2016年4月11日月曜日

AAOS、ORS 参加報告

肩肘グループの市川耕一です。2016年3月1日から5日まで2016 Annual meeting of American Academy of Orthopaedic Surgeons(AAOS)、3月5日から8日まで2016 Annual Meeting of Orthopaedic Research Society(ORS)が米国フロリダ州オーランドにて開催され、皆で参加してまいりました。今回、当学からは箕田行秀先生、大田陽一先生、寺井彰三郎先生、山村一正先生、中村卓先生、そして市川の5名で発表に行ってまいりました。また関連病院からは岩切健太郎先生と渭川徹秀先生が御発表のため学会に参加されておられました。

 AAOSは皆様ご存知の通り世界最大の整形外科の学会であり、今年は口演が900題、ポスターが約600題採択されたとのことでありました。また、参加者も世界中から集まってきており、3万人以上の参加者がいるとのことでした。海外学会への参加は初めてに近い私にとっては、この世界最大の学会は衝撃的なことばかりでした。会場の端から端までをセグウェイで走り抜けるスタッフがいるような超巨大学会場で、自分の居場所はどこなのか全くわからない、そんな錯覚を感じながら過ごす数日間でした。そんな右も左もよくわからない状況ではありましたが、日本では声をかけることすら躊躇われるような高名な先生方に声をかけていただいたり、さらに世界的に有名な先生に紹介して頂いたりと(写真を撮っておくべきだったと後悔しています!)、普段の日本の学会では有り得ないようなことが毎日どこかで起こる、そんな素晴らしく楽しい日々を過ごしてきました。私は幸運にも口演で採択されておりましたので、余計に多くの先生方に御声をかけていただけたようでした。また、参加された他の先生方も学会を楽しんでおられ、充実した日々を過ごさせてもらいました。

さて、後半になりますとORSが始まりました。臨床最高峰のAAOSは、どちらかといえばお祭りのような雰囲気でした。ところがORSは所謂、基礎最高峰の学会となり雰囲気がまったく違いました。学会場はAAOSよりはこじんまりしておりましたが、それでもフロリダディズニーリゾートホテルを一つ借り切っての学会ですので、日本とは比べ物にならない広さです。そして参加してくる人々も、私の指導医の某先生に言わせると「本気のPh.D.」と言われる研究者達で、質問が恐ろしく高度でした。こちらでも私は幸運(不幸?)にも口演での発表をさせていただきましたが、緊張で舞い上がってしまい、せっかく質問をして頂いたのに回答がまったくできなかったのが非常に残念でした。同門の寺井彰三郎先生は見事に英語での回答をされており、英語力の違いを身に染みた瞬間でありました。私自身としては質疑応答の想定問題等はしっかりと作製し、予習していったつもりでしたが、まだまだ詰めの甘さを感じました。そんなこんなでAAOS~ORSと私にとっての怒涛のような日々は、毎日が大変でしたが非常に充実した学会でありました。

今回、初めてこのような大きな学会に参加させていただきました。英語力は国際舞台では必須なのは頭ではわかっているのですが、やはり体に染み込まさないと勉強しないです。
その点では、今回の発表に至るまでに多くのことを学ぶことが出来、現実には発表で苦しめられることでまだまだ努力することが必要なのがよくわかりました。英語ができないことで自分の考えが伝わらずに、結果的に自分の研究や発表が認められないのであれば、世界では戦っていけないことがよくわかりました。英語力や研究力をさらに向上させて、次の発表に向けていきたいと思います。幸い一つ目の発表では、AAOS 2016の肩肘部門Top 10にも選んでいただき、自分の発表が世界に通じるという自信を得ることが出来ました。英語のできない私が選出して頂いたことに大変驚いたのと同時に、手を抜かずに努力しろと背中を押されるような気分でした。次の機会が得られるように、頑張っていきたいと思います。

文末になりますが、今回のような発表の機会を与えてくださいました中村教授をはじめ、同門会の先生方に感謝申し上げますとともに、今後とも御指導・御鞭撻のほどを宜しくお願い致します。

市川 耕一

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写真1:AAOSにて発表する私


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写真2:AAOSにてはしゃぐ山村一正先生


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写真3:AAOS会場にて。左から大田陽一先生、箕田行秀先生、山村一正先生


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写真4:ORSにて回答に窮する私


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写真5:英語にて堂々と議論する寺井彰三郎先生


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写真6:ORS会場入り口にて(寺井先生)



当科スポーツ整形外科が読売新聞の紙面に掲載されました!

  読売新聞の紙面「手術か保存か アキレス腱断裂治療法選択」にて 当科スポーツ整形外科が紹介されました!