2018年7月11日水曜日

学会主催報告

第47回日本脊椎脊髄病学会学術集会

会期:平成30年4月12日〜14日
場所:神戸ポートピアホテル・神戸国際会議場・神戸国際展示場
主催:大阪市立大学大学院医学研究科 感覚・運動機能医学大講座整形外科学
会長:中村博亮

 この度、第47回日本脊椎脊髄病学会を中村教授を会長として大阪市立大学整形外科が主催致しました。今回のテーマは,『一念通天〜延ばせ健康寿命』です。一念通天とは、【強い決意を持って一心に努力すれば、何事も成功する】という意味の四文字熟語です。日本人の平均寿命は過去最高を更新している一方で、健康寿命との乖離は男性で9.1年、女性で12.7年であり、この間は何らかの介護が必要な状態ということになってしまいます。超高齢社会を迎え、この分野における脊椎脊髄外科医が果たす役割はますます大きなものになるという信念から、このテーマとなりました。

本学会は1972年に発足し、今回で第47回を迎えました。公募演題に1,526演題という多数の応募を頂き、査読委員の先生方の厳正な審査のもと1,062演題を採択しました。また、本学会の国際化にむけて、初日のランチョンセミナーや第2会場の演題を全て英語に致しました。海外からは、国際頚椎学会会長のJeffrey Wang教授やヨーロッパ脊椎外科学会会長のHans-Joachim Wilke教授、韓国脊椎外科会長のChang-Hoon Jeon教授を初め、11名の先生方に招聘講演をいただきました。また、アジア諸国からも一般演題の英語セッションに多数ご応募いただきました。

基礎から臨床、疫学に至るまで数多くの優れた発表がありました。特に近年、高齢者における脊柱変形に対する侵襲度の高い手術や骨粗鬆症による手術後の合併症、それらによる高額な医療費といったことが問題となっています。本学会では、そういった健康寿命にまつわる問題やその解決策についての知識を共有するとともに活発な議論を行うため、シンポジウムやディベートを企画しました。また、健康寿命増進にこれまで多大なる貢献をされてきた小野村敏信先生(大阪医科大学名誉教授)や戸山芳昭先生(慶應義塾大学名誉教授)の特別講演を設けました。文化講演としては真田丸が大河ドラマで放送された際に、城郭考証をされた奈良大学の千田嘉博教授にもご登壇いただき、「城からみた天下統一」という演題名でご講演を賜り、好評でした。

本学会へは脊椎外科専門医を中心として約4000名の参加があり、関係者の参加と合わせると予想以上に多くの方にご参加いただきました。本学会を主催できたことは大変光栄なことであり、医局員一同、参加された先生方、ご支援、ご助力を賜りました先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げ、ご報告とさせて頂きます。


大阪市立大学整形外科 学会スタッフ一同

JSSR2018 ポスター






当科スポーツ整形外科が読売新聞の紙面に掲載されました!

  読売新聞の紙面「手術か保存か アキレス腱断裂治療法選択」にて 当科スポーツ整形外科が紹介されました!