2012年3月1日木曜日

第42回日本人工関節学会

第42回日本人工関節学会

2月24日から25日まで沖縄コンベンションセンターにて第42回日本人工関節学会が開催されました。大阪はかなり冷え込んでいたのでダウンジャケットを着込んで行ったのですが、沖縄は半袖で十分な暖かさで、空港ではかなり場違いな服装になってしまいました。
人工関節症例数の増加に伴い、学会も毎年大きくなってきています。今回は参加者と約1890人で、この期間は全国で人工関節が全く行われてないのではと思うほどの盛況さでした。
大学からは、教育研修講演、ランチョンセミナー、パネルディスカッション、口演、ポスター発表も含め、合計15演題の発表と、座長は4セッションを行いました。関連病院からは、ランチョンセミナー、パネルディスカッションを含め、合計24演題の発表と、座長は3セッション行いました。大阪市立大学の研究成果とパワーを全国に示せたのではないかと考えています。
最小侵襲人工股関節置換術(MIS-THA)のパイオニアとして知られる岩城先生のランチョンセミナーは、最近広まって来ているMIS-THAの2つのアプローチ方法(Direct anterior approachとMIS antero-lateral approach [いはゆるOCM])の利点と欠点とをビデオを使って分かりやすく解説され、また理学療法士と共同で行っている歩行解析を含めた詳細な術後成績のデータを示され、フロアからもとても大きな反響がありました。岩城先生は、シンポジウムとランチョンセミナーの座長、パネルディスカッションの発表、一般口演、発表の指導とかなり多忙な日程でした。
口演発表は、岩城先生、吉田先生、池渕先生、羅先生、秦さん、箕田が行いました。ポスター発表は、槇先生、高橋先生、南先生、西田先生が行いました。特に前期研究医の羅先生は口演3題と大活躍でした。学会発表になれていない前期研究医の先生も多かったので発表が始まるまではフロアで見ているこちら方が緊張しましたが、発表が始まると大勢の聴衆の前でも臆すること無くみんな堂々とプレゼンし、また質疑応答もしっかり行っている姿を見て、とても感銘を受けました。これは、大学での術前・術後カンファレンスで日頃から鍛えられている(?)賜物ではないかと思います。今回の発表経験は前期研究医の先生たちにとっても大きな自信になったのではないでしょうか。
私はというと、両日とも早朝から座長・会議などがあったためAm6:00起床、2日目に至っては発表1題、発表指導3題、教育研修講演1題、座長2セッションとほとんど休み時間がなく、かなりハードな2日間でした。教育研修講演では、「Posterior Stabilized型人工膝関節全置換術におけるGap Balanceの重要性」という演題名で、市大関連施設(大阪市大・大阪労災病院・大阪府立急性期総合医療センター・阪和人工関節センター)および大分大学関連施設(大分大学・新別府病院)の6施設で行ってきた多施設共同研究の研究成果を発表させていただきました。
当科からの発表が多かったため、参加された先生方はほとんど休み時間が無く、かなり疲れ果ててしまいましたが、発表・公聴・討論を通じて、多くの知識とこれから解決すべき新たな問題点が見えてきたのではないかと思います。沖縄料理と学会を十二分に堪能した今回の学会参加でした。

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