2019年6月10日月曜日

ISAKOS congress2019 参加報告

大学院生の西野壱哉です。

令和元年5月12日から16日までメキシコのカンクンで開催されたISAKOS congress2019に参加してまいりました。
私はダラス経由でカンクンに前日入りし橋本先生の到着を待っておりました。橋本先生が搭乗予定であるメキシコシティからの国内LCCがdelayし、しかもいつ出発するかが全くわからない状態で、結局6時間空港で待機する事態に。夜中の3時頃にホテルに到着しメキシコの洗礼を浴びる事態となりました。

初夏の香りたつ日本とは違い、カンクンは日中30度後半まで気温の上昇する猛暑が続いておりました。季節的には雨季に入ったところでしたが幸い大雨に当たらず快晴の日々でした。美しい海と砂浜が続くカンクンはハネムーンとして有名であり、学会場もまさにその中心部に位置しておりました。

学会においては前十字靭帯(ACL)損傷のセッションにおいて今まで選択されてきたハムストリングス、骨付き膝蓋腱の長所、短所を議論していく中で、新たに注目されている大腿四頭筋腱に関する話題が多く散見されました。当教室でも大腿四頭筋腱を用いた手術を行っており、今後また新たな知見が生まれるかもしれません。

もう1つ印象的であったのはanterolateral ligament(ALL)のセッションです。ALLはACL損傷の際に同時に損傷され、回旋不安定性に関与すると言われています。国内ではまだその存在そのものが懐疑的な扱いになっておりますが、Cadaverを用い解剖学的研究や、バイオメカニクス研究、またACL再建と同時にALL修復を行った臨床研究まで多くの発表がなされていたのは国際学会ならではだと思います。

今回、このような機会をいただき国際的な新しい話題を学ぶことができました。この経験を糧に新しいアイディアを生み出し、今後の研究に生かしてまいりたいと思います。


学会場の前で

賑わうメイン会場

レストランで写真を頼んだらこっそり自撮りしていた陽気な店員

カンクンのランドマークとも言えるロゴの前で

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