学会レポート
平成23年10月7日~10月8日、福岡県福岡市にて開催されました第38回日本肩関節学会に参加してまいりました。
前日入りした博多で、おいしい呼子イカに舌鼓を打ちつつプレゼンテーションの最終確認をいたしました。
当教室から学会に参加したのは、左から順に伊藤先生(大阪市大)、松本先生(長吉総合病院)、平川先生(佐野記念病院)、私(大阪市大)、間中先生(阪堺病院)の5名でした。伊藤先生は主題口演、後の4人はポスターセッションでの発表をいたしております。主題口演は学会全体で60演題程しか採択されず、私の演題も主題落ちのポスター発表であったのが悔しいのですが、今後の糧にできればよいかと前向きに考えて学会に臨みました。
肩関節学会は1974年に発足した世界で最も古い肩の学会であり、現在は1400名ほどの会員数がいるとのことですが、そのうち1200名程度が今学会に参加するという非常に熱心な先生方の多い学会です。その甲斐あってか、各会場では熱い討論が繰り広げられており、おおくの先生方がご自身の哲学のもとに治療、研究に精進している姿が垣間見えました。
平川先生です これが初の学会発表!!
私です。なんとかその場をしのいでおります。
間中先生です。さすがに余裕の風格が漂います
私を含め、ポスター発表の4人はまだまだ若手(平川先生はこれが初の学会発表!)であり、シビアな質問も飛ぶ中での発表となりましたが、それぞれが得るものが多い学会であったと振り返っております。メイン会場は1000人収容の大ホールであり、閑散とするのかと思いきや8割がたの座席が埋まるような状態でした。伊藤先生の講演を聞きながら、いずれはこんな舞台に上がりたいと刺激されておりました。
特別講演ではJournal of Shoulder and Elbow SurgeryのChief Editor であるWilliam Mallon先生の講演を伺いました。肩肘関節の機関誌としては世界でも最も権威のある雑誌でありますが、若手・地域を問わず積極的に投稿してほしいとのことでありました。私のような駆け出しには英語論文など書けるのかと懐疑的になる反面、頑張れば世界にも出ていけるのではと、心を踊らされる講演でした。
多くの先生方の発表を聞きながら、自分の知識はいかに浅いのかという事実を突き付けられた2日間でした。また、いわゆる有名な先生方にも臆せずに自分の意見を述べる若手が多く、これからも熱い議論が続くであろうことを予感させる内容の学会でした。今後は私もそのような議論に参加していけるだけの研鑽を積んでいかなければと、密かに期して飛行機に乗り込む帰路でありました。
市川 耕一(前期研究医)
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