2011年10月25日火曜日

2011 ISHAに参加して

今回平成23年10月14、15日と国際股関節鏡学会に参加してきました。
日本からは産業医大から内田先生、名古屋市立大学の渡辺先生、新潟市民病院の伊藤先生、金沢医大の福井先生が出席されていました。
私は前日の夜に到着したのですが、その日に食事会がありましたので、急いでパリ市内に行こうとタクシーを探していますと、それらしい人が近づいてきて、(闇)タクシーに乗せられました。パリまでどれぐらいの値段かと聞いても、渋滞の状態によるみたいなことを言われ、スピードもずいぶん出して、メーターもなく、これはやられたと思いました。実際100ユーロを請求され、いきなり気分的に病んでしまいました。前回パリに行った時も“You can’t speak English”と罵倒されたこともあり、どうもフランスとはウマが合わないかもしれません。皆さんも空港では必ず「タクシー乗り場」で乗る事、車の上の「Taxi」のプレートがあることを十分確認して乗って頂ければいいかと思います。正規のタクシーだったら、まあ無茶苦茶ぼられることはないと思います。時差はパリの21時が日本の朝5時ぐらいなので、パリでの夜は徹夜したみたいでとても眠かったです。しかし学会費はヨーロッパ価格で非常に高かったので全部聞かないともったいないと思い、1日8時間ぐらい缶詰でした。残念ながら疲れすぎでワインもほとんど飲まずでした。学会自体は1部屋しかなく、それほど大きな学会ではなかったですが(参加人数280人程度)、世界のauthorityが集合した学会でした。Intraarticularの処置のみならずextraarticularをも関節鏡で処置する技術が紹介され、どこにでも関節鏡を突っ込んでいく意気込みを感じました。関節唇縫合は当然の流れで、関節軟骨損傷をどうhealingさせるか、スポーツヘルニアとFAIの関係、臼蓋形成不全のような不安定股に対して、どこまで関節鏡で処置が可能か、関節包の問題等、世界の最先端に触れた気がします。
たまたま演者が会場に向かって「ACL surgeonの人、手を挙げて」と言ったら、会場の1/2が手を挙げていたのがびっくりでした。もう一つ印象に残ったのが、ヨーロッパのLegendであるEriksson先生が講演を行っていました時です。関節鏡の父である日本の渡辺先生が開発した関節鏡より、当時スエーデン(?) で開発したものの方がずっと性能がよかったと話されておりました。やはり所変われば品変わるとはまさにこのことかと思いました。
弾丸ツアーでしたが、実り多い学会でした。
p.s 帰りのタクシーは35ユーロでした。
                          スポーツ班 橋本祐介
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日本人メンバー:右から金沢医大福井先生、産業医大内田先生、橋本、新潟市民病院伊藤先生、名古屋市立大渡辺先生。
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関節唇縫合の権威;phillipon先生と

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