9月10日~12日に横浜で行われた、第36回本整形外科スポーツ医学会学術集会に参加してきました。
この学会は肩、肘、膝、足を中心とした、スポーツで特に障害を受けやすい部位の疾患をテーマに、診断や治療(手術だけでなく、保存療法も特に強調されていました)を中心とした様々な口演、パネルディスカッション、シンポジウムが行われていました。
海外からも世界的に有名なJames R. Andrew先生やFreddie H. Fu先生がLectureされていました。
野球肘のセッションは特に熱が入りました。
特に、島田病院の松浦健司先生の発表は橋本先生とともに一緒にDiscussionしながら作り上げた演題で、とても素晴らしい発表でした。
この学会ではさらにスポーツ医学の活動をさらに深く広めるために、スポーツ現場で活躍されているトレーナー、コーチ、栄養士さんの話があるセッションや、各競技団体の医事委員会のあり方を話し合うセッションなどもあり、多岐にわたっておりました。
そして、昨年から始まった、医学生と若手医師が語るスポーツ医学というセッションもありました。これは、スポーツ医学をもっと若い学生や研修医に知ってもらい、今後かかわっていきやすいように発表の場を設けたものです。
学生の頃はスポーツ医学という言葉だけで、かっこいい印象を持っている人も多いと思います。何を隠そう私もその一人でした。
しかし実際は、スポーツ医学をしている先生はどのようなことをしているのかを知る環境がないのが実情です。
全国の大学病院の先生も、大学内の講義の中にスポーツ医学がないと答えた先生がほとんどでした。
やる気はあるのに、どうやって関わっていけばいいのか分からないという学生、研修医に情報提供を行い、底辺拡大を目指したこの企画は好評であり、わが大阪市大からも現在私たちスポーツグループと一緒に勉強している、医学部のスポーツ医学サークルの学生が発表しました。
6回生の高田尚輝君が代表として、医学部体育系クラブに行ったアンケート調査を発表し、見事学会特別賞をいただくことができました。
本当に御苦労様でした。彼らと今後一緒に働くことができれば、これほどうれしいことはありません。
学生の頑張りを見て、本職の自分たちも頑張らねばと、気持ちが引き締まった思いがしました。
��写真は左から同門の琵琶湖成蹊スポーツ大学教授大久保先生、聖マリアンナ医大整形外科教授別府諸兄先生、当教室橋本先生、センターで賞状を持っているのが6回生の高田尚輝君、当教室山崎真哉先生、5回生の山脇聡君です)
スポーツ整形 山﨑真哉
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