淀川キリスト教病院の曽我部祐輔です
2019年6月17日から21日までドイツのベルリンで開催された欧州手外科学会(FESSH)に参加してまいりました。ベルリンは緯度52度と、札幌の43度よりも随分北にありますので涼しく快適かと思いきや、学会期間中は30度に迫る暑い日が続きました。
当院からは高松先生をはじめ、川端先生、森本先生、曽我部の4名が参加し各々発表を行いました。特に高松先生は「Microsurgery Pedicled Flaps」 のsessionにて座長を務めつつ、ご自身も同session内でDigital Artery Perforator Flaps と Dorsal Metacarpal Artery Perforator
Flapsに関する発表をなさるというご活躍ぶりでした。私自身は橈骨遠位端骨折治療時に使用するインプラント比較 に関する発表をさせていただきました。諸先輩方の発表と比べつたない部分がおおく、今後ますます精進して参りたいと痛感いたしました。
他sessionの発表では、母指CM関節症の症状は画像所見よりも精神的要因のほうが関連が強かったとする報告、SLAC wrist に対する切除関節形成術、肘部管症候群における神経圧迫部位とtinel - like sign の関連性などが印象に残りました。
発表後は猛暑の中、ベルリンの街を散策いたしました。ドイツ人は水と同じ量のビールをのむといわれている通り、街中のレストランのオープンテラスで日中からビールをあおる姿が散見されました。現存するベルリンの壁の中で最長のイーストサイドギャラリーは、シュプレー川沿いミューレン通りの1.3Kmに渡りる壁画ギャラリーで、1989年に壁が崩壊した後各国の画家が、壁に思い思いの絵を描きました(下の写真は最も有名な旧東ドイツのホーネッカー書記長とソ連ブレジネフ書記長がキス)。
来年のFESSHはスイスのバーゼルで開催予定となっております。より洗練された発表ができますよう、日々の臨床に従事するとともに語学の勉強にも励んでまいりたいと思います。
2019年7月24日水曜日
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