2019年7月24日水曜日

2019年欧州手外科学会(FESSH)参加報告

淀川キリスト教病院の曽我部祐輔です

2019年6月17日から21日までドイツのベルリンで開催された欧州手外科学会(FESSH)に参加してまいりました。ベルリンは緯度52度と、札幌の43度よりも随分北にありますので涼しく快適かと思いきや、学会期間中は30度に迫る暑い日が続きました。

当院からは高松先生をはじめ、川端先生、森本先生、曽我部の4名が参加し各々発表を行いました。特に高松先生は「Microsurgery Pedicled Flaps」 のsessionにて座長を務めつつ、ご自身も同session内でDigital Artery Perforator Flaps と Dorsal Metacarpal Artery Perforator
Flapsに関する発表をなさるというご活躍ぶりでした。私自身は橈骨遠位端骨折治療時に使用するインプラント比較 に関する発表をさせていただきました。諸先輩方の発表と比べつたない部分がおおく、今後ますます精進して参りたいと痛感いたしました。

他sessionの発表では、母指CM関節症の症状は画像所見よりも精神的要因のほうが関連が強かったとする報告、SLAC wrist に対する切除関節形成術、肘部管症候群における神経圧迫部位とtinel - like sign の関連性などが印象に残りました。

発表後は猛暑の中、ベルリンの街を散策いたしました。ドイツ人は水と同じ量のビールをのむといわれている通り、街中のレストランのオープンテラスで日中からビールをあおる姿が散見されました。現存するベルリンの壁の中で最長のイーストサイドギャラリーは、シュプレー川沿いミューレン通りの1.3Kmに渡りる壁画ギャラリーで、1989年に壁が崩壊した後各国の画家が、壁に思い思いの絵を描きました(下の写真は最も有名な旧東ドイツのホーネッカー書記長とソ連ブレジネフ書記長がキス)。

来年のFESSHはスイスのバーゼルで開催予定となっております。より洗練された発表ができますよう、日々の臨床に従事するとともに語学の勉強にも励んでまいりたいと思います。











欧州リウマチ学会(EULAR)2019に参加報告

大阪社会医療センターの万代 幸司です。

令和元年6月12日から15日に欧州リウマチ学会(EULAR)2019に参加してまいりましたので、報告させていただきます。今年はスペインのマドリードで開催されました。
マドリードは歴史的建造物や美術館が多い都市で、学会場に向かう際の素晴らしい街並みに感銘を受けました。
本学会において大阪市立大学リウマチグループからは口演1題、ポスター発表6題を発表させて頂きました。大阪市立大学附属病院で行われている前向き研究(TOMORROW研究)について同門の安野先生が口演で発表され、会場からは多くの質問が寄せられ、本研究への関心の高さを感じました。真本先生は2年間のアメリカ留学時の研究成果をポスターツアーで発表されました。
関節リウマチ領域では3年ぶりにRecommendationのアップデートが行われました。
また、関節リウマチと鑑別を要する乾癬性関節炎についての演題も多く非常に勉強になりました。
学会期間を通じて海外の先生方と意見を交換できたことが非常に刺激になり、国際学会参加への意欲が掻き立てられました。
今回の経験を日常臨床に活かし、世界へ発信できる研究を行っていきたいと考えております。











2019年7月3日水曜日

第11回 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 (JOSKAS)のご報告

大学院1回生の西野です。
2019年6月13日から15日にかけて第11回 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 (JOSKAS)において学会賞を受賞いたしましたのでご報告させていただきます。
JOSKASは2009年に第1回学会が開催されて以来、日本のみならず世界の膝関節外科、関節鏡、スポーツ整形外科領域に大きく貢献してきた学会です。大阪市立大学整形外科教室からは、スポーツグループ・関節グループ・肩グループの先生方が参加され、非常に多くの演題を発表されておりました。
本学会において、昨年私が投稿した原著論文「外側円板状半月板術後に残存半月板量減少をきたす症例の特徴と危険因子の検討」が「学会賞(関節鏡賞)」を受賞いたしました。論文の要旨は「外側円板状半月板に対する形成切除、縫合術後残存半月板幅は術後3か月から24か月の間で7-20%縮小した。術後24か月時点で残存半月板中節部幅が縮小をきたす症例は術後3か月時点で中節部幅が小さく、術前MRIにて半月板内部に変性を認める症例が多かった。」という内容です。これまでご指導いただきました中村博亮教授、橋本祐介先生を始め多くの先生方のご尽力のおかげでこの様な賞をいただけたものと思います。この場を借りて感謝申し上げます。外側円板状半月板に対する治療はまだまだ一定した治療指針がなく時に難渋する症例もあるため、今後も当教室から様々な研究成果を発信して参りたいと思います。
第11回開催となったJOSKASでは「JOSKAS CUP」と題して恒例の綱引き大会とバスケットボール大会が開催されました。バスケットボールは残念ながら1回戦で大阪大学に敗れてしまいましたが、綱引きは見事準優勝を果たしました。綱引きは技術とチームワークが非常に重要な競技であり、仕事の合間を縫ってみんなで稽古した成果が現れた瞬間でした。


全体懇親会で授賞式があり学会賞をいただいた

理事長である安達教授と

準優勝を果たした綱引きチーム




当科スポーツ整形外科が読売新聞の紙面に掲載されました!

  読売新聞の紙面「手術か保存か アキレス腱断裂治療法選択」にて 当科スポーツ整形外科が紹介されました!