第3次医療救護班に参加された高松先生に引き続き4月2日から第5次救護班として岩手県大槌町にある安渡小学校の臨時診療所での診療を行ってきました。
申し送りで聞いた通り街は壊滅状態で目を疑う光景、想像を絶する津波の威力に驚きの連続でした。
加えて4月に入るというのに現地はまだまだ寒く、時折大粒の雪が降っていました。
避難所となる体育館に入るとひんやりと底冷えがしていて、皆さんが毛布にくるまっている状態。
隣との間隔もほとんどない状態で、インフルエンザやノロウイルスが広まればひとたまりもないなという印象。
先発隊からの情報を元に我々は感染対策をメインテーマにおき活動してまいりました。
アルコール消毒液と、マスクを持ち込み各所に設置、わかりやすいイラスト入りのパンフレットを配布し
手指消毒、マスク着用を徹底しました。
観察しているとみなさん食事前、トイレ前後にしっかりとシュッシュッ、モミモミとしてくれていたのでまずまずの成果はあったようです。
お昼の配給。食事前にはシュッシュッ、モミモミ
診療所では午前中30-40人、午後20-30人程度の患者さんが来られました。
みなさん薬や薬手帳が流されてしまったので今まで何を飲んでいたのかわからないと。
先発隊から引き継いだ薬の調整、その他風邪症状の方など。
我々がついた前日に電気が開通したとのことで、今まで夕方になると真っ暗だった避難所にも明かりがともりました。そこで我々はぎりぎりまで診療することができ、夜間にその日の薬の整理まで行う事が出来ました。
急ピッチで設置された電柱
その2へ続く
第5次医療救護班、吉田拓
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