2017年11月13日月曜日

第43回日本整形外科スポーツ医学会学術集会に参加して

大学院生の西田洋平です。2017年9月8日から9日にかけて、第43回日本整形外科スポーツ医学会学術集会に参加いたしましたのでご報告させて頂きます。
 今回は宮崎大学主管のもと、宮崎市シーガイアコンベンションセンターでの開催でした。学会前日はにわか雨も降っておりましたが、会期中は大変天候に恵まれ、シーガイアから望む南国の雰囲気を体感しながら勉強させて頂く場となりました(写真1)。
 本学会では膝、肩、肘、足を中心とした、スポーツで特に障害を受けやすい部位の疾患をテーマに、診断や治療(手術療法はもちろんのこと、保存療法も特に強調されていました)を中心とした様々な口演、パネルディスカッション、シンポジウムが行われていました。テーマにも挙がっておりましたラグビーに頻発するコンタクトスポーツの肩関節脱臼、主に少年野球選手にしばしば発生する肘離断性骨軟骨炎、スポーツ選手にとって重要な膝ACL損傷に対する再建術後の早期復帰など、スポーツに関する外傷・障害について幅広く議論されていました。
また、今後日本で行われる2019ラグビーワールドカップや2020東京オリンピック・パラリンピックに向けてのメディカルサポートのシンポジウムも行われ、数年度に控えたスポーツの世界的イベントに日本の整形外科医がどのように関わっていくかについての講演やディスカッションも行われていました。
大阪市大スポーツグループからは大阪市大整形外科から3演題、島田病院から3演題、清恵会病院から2演題、大阪市立総合医療センターから1演題、びわこ成蹊スポーツ大学から1演題、佐野記念病院から1演題と、合計11演題の発表(口演9題、ポスター2題)をさせていただきました。私もACL再建術後の軟骨代謝マーカー(COMP)に関する内容で口演発表させて頂くことが出来ました。その際の質疑応答は的確な鋭い質問が飛び交い、注目の高さと、その準備の重要性を痛感いたしました。
実は大阪市立大学整形外科は記念すべき第1回、第3回の学術集会を市川宣恭先生が会長のもとで開催しています。そして2年後の第45回本学会を、大阪市立大学整形外科中村博亮教授が開催されることになっており、当教室でも力を入れている学会となります。当教室の橋本を含め、参加しているメンバーは各会場に張り付き、現在各分野でのトピックスや最新の知見、今後注目される分野などを調査しながら勉強してきました。また中村教授を中心に、2年後の学会主催について、具体的な方向性をディスカッションする機会もございました。
スポーツグループ若手としてそれぞれの役割を自覚しながら、常に情報をupdateし、新たな研究を通じて情報を発信できるよう日々精進していく所存です。
第45回日本整形外科スポーツ医学会学術集会は2年後の2019年8月30、31日(金、土)にグランフロント大阪で開催されます。大変交通の便がいいところですので、皆様是非参加していただければと思います。
 
文責 西田洋平

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写真①学会場からの様子 快晴でした。



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写真②学会場にての集合写真 2年後を見据えてグループ一同頑張ります。


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