スポーツグループ大学院生の寺井です。
今回私は5/24~5/29までイスラエルのテルアビブまでグループリーダーの橋本先生と行き、
発表してまいりましたのでその報告をしたいと思います。
私が参加した学会はEUROSONというヨーロッパのエコーの学会で規模としてはアメリカエコー学会についで世界で2番目に大きく、歴史もあります。参加人数は43か国から約700人でしたが、例年は1000人以上参加しているようです。
開催地のテルアビブは国際的にはイスラエルの首都であり(イスラエル国内では首都はエルサレム)、一方で地中海に面したリゾート地です。ビーチが学会場のすぐそばにあり、欧米からバカンスに来ている観光客が多く、アジア人はほとんど見かけませんでした。同様に学会の演者もほとんどが欧米人で日本人は我々のみでした。
今回の私の発表テーマはエコーを用いて軟部組織の硬さを計測するエラストグラフィという比較的新しい技術についての演題でした。膝関節鏡手術の術後に膝が硬くなることは経験的に知られておりエラストグラフィを用いて硬さの健患差や術後の経時的変化を調べた結果を発表しました。幸い、発表、質疑応答ともに恙なく終えることができホッとしました。エラストグラフィはエコー界でのトレンドらしく私以外にも、筋骨格領域のみならず肝臓、乳腺、甲状腺などあらゆる臓器の領域で演題をみかけました。
イスラエルは科学技術や医療技術が先進国並みに進んでいるとのことですが一方で街のインフラはまだまだ整っておらず不便さを感じることも多かったです。また、街中には軍服をきた兵士をいたる所でみることができます。兵役、正規の軍人を合わせると18~45歳のうち24%が軍に所属している計算になるそうです。おどろいたのがイスラエルの物価で、500mlのペットボトルが約280円、マクドナルドのバリューセットが約1200円と食費は日本の約倍でした。軍事費を維持するために物価が高いようです。
イスラエルからの出国はかなり厳しくチェックされました。チェックインカウンターでは一人ずつ細かくパスポートをチェックされイスラム圏への渡航歴があると細かく理由を聞かれます。私は6年前に親戚の結婚式でマレーシアに行ったことがあるのですが親戚やその配偶者の名前、家族構成など細かく聞かれました。その後も手荷物を一つ一つチェックされるなど、いくつか関門があり、出国に計2時間要しました。
エコー学会での発表は初めてでしかも場所がイスラエルという非常に貴重な経験をさせていただきました。今後も研鑽を積み、研究を継続していきたいと思っております。
文責スポーツグループ大学院生 寺井彰三郎
会場で橋本先生と
質疑応答する筆者
ランチョンセミナー
兵士と。銃はオモチャではありません
2014年6月26日木曜日
ヨーロッパ手外科学会に参加して
平成26年6月18日から21日までの間、フランスのパリにおいて開催されたFESSH(ヨーロッパ手外科学会)に参加してまいりましたので報告します。
大学からは岡田先生と上村先生と私、関連病院からは恵木先生、寺浦先生、矢野先生が参加しました。
私自身、国際学会の参加自体が初経験で、国際学会における口頭発表はもちろん初めてということもあり、発表まではどことなく落ち着きませんでしたが、無事発表を終えることができました。
私は腕神経叢損傷のセッションでの発表でしたが、私以外は、開発途上国あるいは新興国(これらの国では先進国に比べてバイク事故が多い)からの発表が多く、国による症例の偏りを実感しました。
私を含め日本人の若手の先生方は、発表はさておき、やはり英語でのdiscussionとなると他の国の医師と比べて弱さがあるように思いました。闊達な議論ができるぐらいの知識と英語力があれば、国際学会をより有意義なものにすることができるはずです。さらなるトレーニングが必要と感じております。
私は実は10年ぶり、2度目(学部生時代、夏休みを利用してバックパッカーとしてヨーロッパを一周し、パリには4日ほど滞在ました。)のパリでしたが、パリの町並みを歩くと当時の貧乏旅行の思い出が蘇り懐かしい気持ちになりました。
FESSHは毎年ヨーロッパの有名都市で開催されます。来年はイタリア・ミラノでの開催となります。是非来年も発表できるよう、今後も研鑽を重ねていきたいと思います。
文責 手外科グループ大学院生 横井卓哉
大学からは岡田先生と上村先生と私、関連病院からは恵木先生、寺浦先生、矢野先生が参加しました。
私自身、国際学会の参加自体が初経験で、国際学会における口頭発表はもちろん初めてということもあり、発表まではどことなく落ち着きませんでしたが、無事発表を終えることができました。
私は腕神経叢損傷のセッションでの発表でしたが、私以外は、開発途上国あるいは新興国(これらの国では先進国に比べてバイク事故が多い)からの発表が多く、国による症例の偏りを実感しました。
私を含め日本人の若手の先生方は、発表はさておき、やはり英語でのdiscussionとなると他の国の医師と比べて弱さがあるように思いました。闊達な議論ができるぐらいの知識と英語力があれば、国際学会をより有意義なものにすることができるはずです。さらなるトレーニングが必要と感じております。
私は実は10年ぶり、2度目(学部生時代、夏休みを利用してバックパッカーとしてヨーロッパを一周し、パリには4日ほど滞在ました。)のパリでしたが、パリの町並みを歩くと当時の貧乏旅行の思い出が蘇り懐かしい気持ちになりました。
FESSHは毎年ヨーロッパの有名都市で開催されます。来年はイタリア・ミラノでの開催となります。是非来年も発表できるよう、今後も研鑽を重ねていきたいと思います。
文責 手外科グループ大学院生 横井卓哉
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