2014年12月6日、大阪市立大学医学部大講義室に於きまして中村博亮教授を会長として整形外科バイオマテリアル研究会を開催させていただきました。
本研究会は、言うまでもなく、整形外科領域におけるバイオマテリアルについての基礎的・臨床的研究の成果をご発表いただき、更なる進歩と啓蒙・普及を目的としております。今回の話題としましては、ハイドロキシアパタイト多孔体、配向連通孔、一軸連通孔、、β‐TCP、α―リン酸三カルシウム系骨セメント、骨形成細胞シート、アルミナ、カルシウム処理、チタン多孔体、ハイクロスリンクポリエチレン、抗酸化剤配合などが挙げられ、新たなる高機能性治療材料についての活発な議論が行われました。
特別講演でも述べられておりましたが、医薬品は1兆6000億、医療機器は5700億以上の輸入超過の状態であり、今後も増大する傾向にあります。世界的にも高い水準の基礎研究が行われているにも関わらず、製品開発や承認審査、治験に関する知識が乏しいことが一つの要因に挙げられています。臨床医が革新的なバイオマテリアルの開発から製品化に携わることは非常に大変なことだと痛感いたしましたが、今後、製品化までのプロダクトガイドラインが整備され、多職種間連携や人材交流が促進されれば医療が産業となるのも夢ではないとの希望も持てました。研究発表の成果のみならず、研究者の熱意や信念に触れることが出来たことは、私にとりまして大きな収穫になりました。
最後になりましたが、研究会の開催にあたりましては、多数の方々にご支援を賜りました。厚く御礼申し上げます。
��文責:豊田宏光)
2014年12月17日水曜日
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